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日本医療政策学会 第2回学術集会 Young Investigator Award にて優秀賞を受賞

医療資源が限られる地域や、災害・紛争の影響を受けた地域では、地域での保健医療ニーズを把握し、持続可能な制度や支援体制へつなげることが重要な課題となっています。

今般、現場に根差した政策案作りを行う「Policy makers lab」(代表:福岡 功慶)の Managing partner である平山貴一が、本会の活動を通じて得た知見や考察等を元に 2026 年 6 月の日本医療政策学会 第 2 回学術集会の一般演題において、「現場から動かす医療政策―災害復興と国境医療におけるレジリエンス設計の実践」という演題で政策案の提示を行い、Young Investigator Award(YIA)優秀賞を受賞しました。

平山は当該セッションにて、災害からの復興に関する医療政策の在り方について「ボトムアップ政策形成 "Field-based Policy Making(FBPM)"」のコンセプトを提唱しました。

FBPM は、現場のケースから制度や仕組み(レジリエンス設計)へどう落とし込むか、という再現性(モデル化)を重視する考え方です。平山は発展途上国や災害復興における脆弱な立場に置かれた人々に目を向け、被災者の精神的・身体的ケアを行いながらコミュニティ参加を支援する「MHPRPSS(Mental Health, Physical Rehabilitation, Psychosocial Support)のレンズ」を基にした FBPM モデルの構築を行い、データ分析と地域政策の実践を掛け合わせながら政策評価を積み上げ、さらに評価をデータ分析や地域政策の実践へと反映させるサイクルを回すことの重要性を説きました。

さらに平山は、このモデルの頑健性・再現性を示すため、ブータン(※1)やサイクロン後のスリランカ、難民キャンプ含むタイミャンマー国境地域にてモデルのフィールド実践(※2)を行い、地域の well-being や政策立案における正の効果を確認しました。

(※1)ブータンでの取組は以下プレスリリースもご覧ください。
ブータンにおける地域保健医療体制の向上事業の実施と政策提言 2024.12.28

(※2)フィールド実践の活動は、独立行政法人国際協力機構(JICA)、特定非営利活動法人アムダ(AMDA)の支援を受けたものです。

MHPRPSS のレンズはこちら↓

FBPM のコンセプトはこちら↓

【平山貴一コメント】
今回、受賞に至ったのも、フィールドで出会った個別事例をコミュニティでの関心事とし、コミュニティでできることを一緒になって行い、コミュニティでできないこと、そして同じ事例に出会ったらどうするかとシステム化して考えていく際に、この Policy makers lab のみなさんと一緒に政策化を意識し、実現のために提言していった積み重ねによるものと思います。私自身、政策案は現場で感じた切実さを関係者との門戸を開く「共感のバトン」だと考えています。今後も、フィールドでは MHPRPSS のレンズを持ってこのフィールドと政策をつなぐ Field-based Policy Making の活動を継続して行ければと思っております。